<大林寺>

住所:宮城県栗原市若柳字大林町裏219
電話:0228-32-2020
駐車場あり(無料)
大林寺はもともと金成町にあったものを1508年、改めて曹洞宗
熊野山大林寺として開山。
寺の前には樹齢500年と言われる傘松(栗原市指定天然記念物)
があります。
それよりも、この寺には気になる碑があります。
僕もそれを見に訪れました。
東北道若柳金成ICを降りると目の前に「安重根の碑 大林寺」の
標識が見えました。
何故に、安重根。しかも宮城のこんな場所に???
安重根と言えば、伊藤博文を暗殺した人物。日本で安重根の碑文が
あるなんて考えられないと思いました。
行ってみると、本当にあります。安重根の碑。
そこには「為国献身軍人本分」と書かれています。
何故にここに安重根の碑があるかという事が、解説されていました。
安重根死刑囚を看守する役目にある、千葉十七というこの地出身の
人物がいて、安重根義士の東洋平和論と民族独立への悲願に深く
心を動かされ、いつしか二人は互いに敬愛の念で結ばれるように
なったそうです。
安重根は、死を目前に千葉氏に「為国献身軍人本分」の書を
今生の別れに贈ったとの事。
安重根生誕100周年の1979年、それまで千葉氏並びに遺族
により大切にされてきたこの書は、祖国に返還された。
碑はこれを記念して千葉氏が建立した物という事です。
<安重根の碑>

まさに、「へ〜」って感じでしたね。
安重根は歴史上の人物として認識していますが、こういういきさつで
ここ大林寺に碑があるっていうのは、歴史の知識だけでは分からない
人間ドラマを感じました。
でもまあ、日本にはいらない碑だと個人的には思いますがね。
平成20年夏旅
http://rover.seesaa.net/article/104997161.html