静岡県島田市、東海道大井の川越に残る史跡、大井川川越遺跡です。
<大井川越遺跡>
住所:静岡県島田市河原町1、2丁目
駐車場:島田市博物館駐車場を利用
<大井川越遺跡とは>
大井川は東海道島田宿と金谷宿の間の川で、軍事上の理由から橋が架けられません
でした。大井川は「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」と言われる難所
となりました。
川の水量で渡しの料金が変わり、また水量が一定を越えると川止となりました。
川止めになるとどうしてもそこに泊まるしかないので、宿場も発展したという事です。
川止めの水位は5寸(136センチ)だそうです。
<ひとこと>
大井川は駿河の国と遠江の国を分ける川です。軍事的な理由で橋が架けられなかったので
宿場的には逆に発展したんでしょうね。
今は国道や高速など橋があるので快適に越えて行けますが、当時を思うと大変だった
んだろうなと思います。本当に水量は少ない川です。
今回は島田宿側を散策してみました。
国道1号(旧道の方)を走ると、川越遺跡の標識が出ているのでそれに従って走って
いくと大井川の土手の手前に古い町並みが出現します。
本当は島田市博物館で下知識を身につけたいところでしたが、あいにく年末のお休み
中でした。
【島田市博物館】
9時〜17時開館。入館料300円。月曜休館。駐車場あり(無料)
大井川川越を中心に資料を展示しています。
とりあえず町並みを散策してみました。
年末のせいか、人もほとんど居ませんでした。
川合所というところで、川越の事務手続きをしたそうです。
【川合所】
川合所は無料で中を見学出来ます。中には川越用の輿などを見ることが出来ます。
当時の宿など復元されたものや、当時のものなどが並び、当時を偲ばせる町並みです。
【大井川越の町並み】
【現在の大井川橋】
旅をしていて毎度思うのは、あてが無い旅でもおおまかなスケジュールが重要だと
いう事。今日この辺まで行っておきたいとかいうくらいで良いんですけどね。
大井の川越みたいに水位でわたれなくなると、宿泊費などもかさみ、まったくスケジュール
がたたなくなってしまいますね。最長で28日間川止めになった事もあるそうです。
幕末に皇女和宮が将軍家茂に嫁ぐおり、京都から東海道を選ばずに中山道ルートにしたの
も大井川があったせいだという話しをいつだったか聞いたことがあります。
まさにむべなるかなという感じですね。
(大井川越遺跡 おすすめ度 ★★★★)
2006年01月02日
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