＜越谷梅林公園の梅＞
住所：埼玉県越谷市大林203-1
駐車場あり（無料）
＜越谷梅林公園について＞
越谷市の大林や大房などの地区は果物の木に適した水はけの良い土地で、桃や梅の
栽培が昔から盛んでした。なかでも桃は江戸時代から有名で、『徳川実記』の編纂
で名高い成島司直という人が、小金井の桜、杉田の梅と並ぶ江戸近郊の花見の名所の
ひとつに数えたほどでした。
また二代目安藤広重も富士山を背景にした、越谷の桃の風景を錦絵に残しています。
これらの果樹栽培はいろいろな事情のため、昭和３０年ころから桃にかわって梅が中心
になりました。その後もしばらく盛んに栽培されましたが、東京のベットタウンとして
越谷市内の開発が進むにつれて、果樹の畑は住宅地につくりかえられ、現在ではわずかに
見られるだけになっています。
この越谷梅林公園はそれらの梅林が保存され、一面の桃や梅の林であった昔の面影が
しのばれます。
＜ひとこと＞
越谷が江戸時代に桃の名所だったという事実を始めて知りました。
その後梅の名所となり、それもまた宅地開発とともに縮小。まあやむないのかも
しれませんが残念ですね。
そんな中、この梅林公園は梅の名所として残る場所です。
行ってみて思ったんですが、意外に広い。そして結構な本数の梅の木がありました。
あいにくまだ咲き始めで、全体の１／５位しか咲いていませんでしたが、これが満開に
なったらさぞかし綺麗だろうなと思いました。
ここは隠れ名所的な場所かと思います。
【越谷梅林公園・平成１８年２月２５日撮影】
<梅の名所まとめのページはこちら＞
http://rover.seesaa.net/article/13842621.html
平成２６年３月１６日再訪しました。
今年は咲くのが遅れて、ちょうど満開でした。
