京都市山科区、小野小町のゆかりの地、また梅の名所でもある随心院です。
<随心院>
住所:京都府京都市山科区小野御霊町35
電話:075−571−0025
駐車場あり(無料)
地下鉄東西線小野駅徒歩5分
拝観料400円(梅園は別途400円)
<由緒>
真言宗善通寺派の大本山。
991年に弘法大師第8世の法孫仁海僧正の開基。
一条天皇の正暦2年(991年)に奏請してこの地を賜り、一寺を建立。
1229年には後堀河天皇より門跡の宣旨を賜り、以来随心院門跡と称されて
います。
七堂伽藍は壮美を誇っていましたが、承久の乱の兵火を受け焼失。
1599年に本堂が再建され、阿弥陀如来像は徳川秀忠夫人天真院尼の寄進。
<小野小町の話>
ここ、小野の地は小野篁、小野道風などで知られる小野氏の栄えた場所として
知られます。平安時代の歌人小野小町は、仁明天皇に更衣として仕えた人物で、天皇崩御
後はここ小野の地で余生を送ったそうです。
ここ随心院境内には、小町の化粧井戸や文塚などの史跡が残ります。
小町に絡む話として、深草少将の百夜通の話があります。
小町を慕う深草少将は小野の里に雨の夜も雪の夜も通いつづけ、九十九日目の夜、降る雪と
発病により最後の一夜を前に世を去ったという伝説です。
【小野小町歌碑】
歌碑は小町の代表的な歌が刻まれています。
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
百人一首でも有名ですね。
【小野小町化粧井戸】
【小野小町文塚】
深草少将の恋文を埋めた場所だとか・・・。
小町は絶世の美女であった事から、思いをよせる男達も多かった様で、この文塚には
深草少将の他、千枚もの恋文が埋められたという話しです。
<ひとこと>
随心院に久しぶりに行ってきました。
ここに以前来たのはもう何年前か・・。傷心でここを訪れてました。
深草少将の話は何かで知っていました。その話を知ってたが故にここに来てみたかった。
その時は一人庭園を見ながらぼーっとしてたのを覚えています。
それから時間が流れ、今はそんな事はどこへやら、今回は梅を見よう!の気持で訪れ
ました。
以前は車で来たんですが、今回は電車。地下鉄小野駅から歩くこと数分で到着。
期待して門の中へ。さて、肝心の梅は??
「あれ〜、全然咲いてない・・・」そう、ここの梅は遅咲きだったのです。
見頃は3月下旬との事。事前のチェックが甘かった事を悔やみました。
仕方ないので、また庭園を見に行く事に。400円を払い庭園へ。
3月26日写真差し替えました。
【随心院庭園】
ここに座ってぼーっとしてた過去が懐かしい。
綺麗な庭園です。
400円で、随心院庭園他、建物の中もいろいろ見て回れます。
【小野小町】
以前来たときには無かった小町の絵がありました。こういう画風は好きです。
しかし、深草少将の死ぬまで小町のもとに通ったというすさまじい執念。おそるべしです。
今の世であれば、間違いなくストーカーの類でしょうね(^^;
(随心院 おすすめ度 ★★★)
梅の記事はつづきへ小野随心院の梅は遅咲きの紅梅中心です。
梅園は別料金で、400円ほどかかります。
【随心院梅・平成18年3月24日撮影】
3月下旬目処に行ってみると良いかと思います。
<梅の名所まとめのページはこちら>
http://rover.seesaa.net/article/13842621.html
2006年03月05日
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小町の画はなんか迫力ありますねぇ... 。ちょっとじかに見てみたい気もします。
じつはぼくも行こうとしていたのです。そうだ、京都、行こう──と呼ばれているような気がしたので。でも行きそびれてしまいました。来週かなぁ。そういえば花灯路も来週から始まりますね。
けんけんけんサンの様子をこちらでうかがいながら、じぶんの行き先を決めようかと思います :-)
春の京都は良いですね!
随心院の梅は来週でもまだかな〜って気が
しました。月末ですね。
今回は北野天満宮や京都御苑にも行ってきたのですが、こちらは5分咲きという感じでした。来週あたりは満開かなと思います。
もう来月は桜ですね。京都に桜を見に行きたいと思ってるんですが、時間がとれるか。何とかしたいところです。
コメントありがとうございます。
随心院の梅は遅咲きな様なので、もうまもなく開花かと思います。
是非行ってみてはいかがでしょうか。
僕もまたいつか咲いている時期に行きたいと思っています。