<大善寺>

住所:伏見区桃山町西山24
京阪六地蔵駅徒歩3〜4分
JR、地下鉄六地蔵駅徒歩7〜8分
<由緒>
705年、定慧の開基、浄土宗のお寺。
平安時代に小野篁により6体の地蔵が造立され、そのうち1体が
平清盛により、奈良街道の入り口にあるここ大善寺に安置された。
伏見城時代、藤堂高虎の屋敷と、小堀遠州の六地蔵屋敷があったとされる。
◆小野篁と六地蔵
894年、48歳の時に、熱病を患い意識を失い、地獄におちた人々の苦しんで
いる姿を見ました。そのとき一人の僧が人々の苦悩を救っている場に出会いました。
その僧は「私は地蔵菩薩である」と名乗られ、「この地獄だけでなく、餓鬼、畜生
修羅、人間、天上など六道の迷いの世界をめぐりながら、縁のある人々を救っている。
すべての人を救いたいが、縁の無い人を救うことが出来ない。私にとってもとても残念
なことだ。貴方はこの地獄の苦しい有様と地蔵菩薩のことを人々に知らしめてほしい」
と聞いて蘇った篁公は、木幡山から一本の桜の木を切り出し、地蔵菩薩像を刻み
この地に納めました。それよりここを六地蔵と言います。(現地看板より)
<ひとこと>
奈良から京都山科の随心院に向かう途中、JR奈良線から地下鉄に乗り換える
駅がここ六地蔵でした。六地蔵なんて名前だけに、なにがしかの由来があるんだろう
なと思い調べたところ、京都の六地蔵のお話があることを知りました。
小野篁は魔界と現世を出入りしているなんて伝説があって、以前六道珍皇寺に行った
ときにその出入り口なる井戸を見たことがあります。まあ不思議な人なんですね。
ここ大善寺も小野篁の由緒があるお寺。
大善寺に入ると、一角に六地蔵堂があり、中に地蔵菩薩像(国指定重要文化財)が安置
されていました。
【六地蔵堂】

【木造地蔵菩薩像・国指定重要文化財】

ここをはじめ京都に点在する六地蔵めぐりをする信仰があるそうです。
西行法師が最初に六地蔵めぐりをした人物だそうです。
【大善寺】


【大善寺の梅・平成18年3月4日撮影】
大善寺の裏のお墓に梅の木が植えられていました。
紅梅で、もう少しで見ごろかなと思いました。



<梅の名所まとめのページはこちら>
http://rover.seesaa.net/article/13842621.html
(大善寺 おすすめ度 ★★★)