令和5年10月28日、赤平市にある住友赤平炭鉱跡のガイド付見学会に参加
しました。
<住友赤平炭鉱ガイド付説明会>

住所:北海道赤平市赤平485
駐車場あり(無料)
参加費:800円
3年前に一度この施設に来たのですが、その時は美瑛観光を優先させて
しまった為、ガイド付見学会には参加せず、展示だけを見てきました。
今回はガイド付見学会に参加すべく訪問しました。
見学会開始まで時間が少しあったので、先に展示物を見ます。ここは前回
来たときも見たものです。


子供達の写真に時代を感じます。
赤平市は炭鉱も活況を呈した昭和30年代に人口6万人ほどいたそうですが、
現在の人口は9000人を割り込むところまで減っています。
同じ空知の歌志内市に至っては昭和23年に46000人いた人口が、令和5
年では2700人という状況。炭鉱が無くなる事によって、地域経済が崩壊した
事が分かります。

自分も住友系企業に勤めていたので、住友井桁は親近感あります。
ガイド付見学会スタートです。

まず屋内で説明を受けます。
住友赤平炭鉱は1938年(昭和13年)に開鉱し、1994年(平成6年)に閉山。
最盛期の出炭量は年間190万トン、約5千人が働いていた炭鉱です。
ヘルメットを被って見学会スタートです。
見る場所は2ヶ所。
赤平炭鉱立坑櫓と自走枠整備工場です。立坑櫓だけ見て帰ることも出来ます。
見学時間はあわせて1時間半くらいでした。
最初に立坑櫓を見学します。
<赤平炭鉱立坑櫓について>

赤平炭鉱立坑櫓は昭和38年に完成した施設で650mの深さまで鉱員を送る
とともに石炭の引き上げを行う設備でもあります。
平成6年の閉鉱とともに役目を終え、現在もそのままの状況で保存されています。

赤平鉱山で実際に働いていた方の説明のもと、現地を見学しました。








元住友赤平炭鉱の方の説明、大変勉強になりました。
赤平炭鉱をはじめ、空知地区にあった炭鉱の主立ったところは閉鉱しています。
この閉山の理由ですが、資源を掘り尽くしてしまって閉山した訳では無いという
事を説明しておられました。
実は、空知地区に埋蔵されている石炭の10%も掘ってないそうです。
では何故閉山したのかという事ですが、安価な海外産の石炭に勝てないから閉山
となったとの事です。
メタンハイドレートとかもそうですけど、日本には資源の存在は分かっていても
技術的な問題であったり、価格競争力の問題であったりで商用ベースに乗らない
ものが多くあります。
資源の自国生産が出来ず他国に依存している事のリスクは大きいですから、国産
エネルギーの確保をどうすれば出来るのか、国も真剣にやっていく必要がありそ
うです。
ここで赤平炭鉱立坑櫓は終わり。
これで終了の人は終了でOKなんですが、ほぼ全員後半戦に向かいました。
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